無線LANについて

Wi-Fi 6って知っていますか?

今回のアクシオ・コラムは、ちょっと気になる無線LANの規格のお話をしたいと思います。

アクシオ五反田オフィスのフリーアドレス環境で、
社内無線LANを駆使して仕事をしている“Mさん”が担当します。


皆さんのオフィスでは、無線LANは活躍していますか?
アクシオ五反田本社でも無線LANを整備し、活用しています。最近、ネットのニュースなどでは「Wi-Fi 6」という言葉が聞かれるようになりましたが、 Wi-Fi 6って何でしょうか?

Wi-Fi 6って何でしょうか?

無線LANの様々な規格は、もとをたどるとどこで作成されているかご存知でしょうか?
現在の通信、情報技術、発電製品とサービスの多くを支えている国際標準規格を作っているのは、米国電気電子学会(通称、IEEEアイ・トリプル・イー)です。策定中のものと合わせて、現在約1,800件の標準規格を持っています。

また、IEEEの学会とは別に、Wi-Fi Alliance®(ワイファイ アライアンス)という組織があります。こちらは、世界中の多様な業種から数百社に上る企業が連携して、世界におけるWi-Fiの普及と相互接続性、進化発展の促進に取り組んでいます。 代表組織が2つあるのでちょっとややこしいかも。(笑)

2018年10月に、このWi-Fi Alliance®が、次世代Wi-Fiの呼称を「Wi-Fi 6」とし、2019年より認証を開始すると発表しました。「Wi-Fi」はIEEE 802.11準拠の無線LANにおける伝送規格を総称する呼び名として使われてきましたが、それに世代を表す数字を付与することで、どれが最新の規格かが容易に分かるようになりました。

すなわち、Wi-Fi 6とは“一番新しい無線規格の呼び名”なんです。

IEEEで策定される無線規格

Wi-Fiは、無線LANの性能向上やスループットを高めるためにIEEEで技術的仕様作りが進められています。 802.11 b/a/g/n/ac と仕様策定の各グループ、世代をいくつも重ねた結果、互換性を示すWi-Fiのロゴマークがあったとしても、初心者にはその伝送速度の違いが分かりづらくなってしまいました。

そこで、Wi-Fi Alliance®ではロゴマークだけでなく無線規格の呼び名(番号)をつけて、より通信性能が分かりやすいように紹介しています(表参照)

IEEE規格とWi-Fi アライアンス

IEEE規格名称 普及段階 Wi-Fi認定呼称 理論上での最大伝送速度 規格の特長
IEEE 802.11n - Wi-Fi 4 450Mbps 3ストリーム
IEEE 802.11ac Wave1※ Wi-Fi 5 1.3Gbps 3ストリーム
シングルユーザ対応(SU-MIMO)
Wave2※ Wi-Fi 5 6.93Gbps 4ストリーム
マルチユーザ対応(MU-MIMO)
ビームフォーミング対応
IEEE 802.11ax - Wi-Fi 6 9.6Gbps 8ストリーム
密集に強い環境で高パフォーマンス

※IEEE802.11acでは規格の完全仕様化の前に、各社無線LANメーカの製品化と販売が開始された為、普及段階(仕様)を区別する上でIEEE 802.11acWave1, IEEE 802.11acWave2と区別して言われることがあります。

5Gがあるから無線は不要?

ところで無線といえば、スマートフォンなども無線LANに接続が可能ですね。スマホは最近ではフリーSIMも普及して、「無線LANより4G(LTE)のほうが快適」という意見も多いのではないのでしょうか?

“第4世代移動通信システム”と呼ばれるSIMカードによる通信も5Gの時代になると言われていて、なんと通信スピードが「最大で20Gbps」とも言われています。ならば、5Gがあるから無線は不要なのでは?という話もありますが、技術的、設備的な課題も多く、我々が恩恵を受けるレベルでの普及にはまだ当分先の話になるようです。

その一方で、無線LANは着実なる技術進化を遂げており、2019年には新たな動きが始まってきます。

2019年、Wi-Fi 6がスタートします。

国内ではすでに総務省も標準化スケジュールをアナウンスしており、2019年中には様々なメーカからWi-Fi 6の無線LANアクセスポイントが販売される見込みです。

弊社が取り扱うAlcatel-Lucent社のOmniAcess Wirelessシリーズなども、国内の無線LANの技術基準適合証明等のマーク(通称:技適マーク)取得を進めており、いよいよWi-Fi 6の無線LANアクセスポイントの販売が開始される予定です。

Wi-Fi 6 のアクセスポイントの特長

・Wi-Fi 6は密集に強い環境で高パフォーマンスを発揮できる(但し、端末側も対応が必要になる)

・Wi-Fi 5は5Gのみだが、Wi-Fi 6では5Gと一緒に、2.4Gの周波数帯も使える

・アクセスポイントの有線部分はマルチギガビットイーサネット対応(既存のイーサネットが1本で2.5Gbpsまで拡張可能)

・IoT機器を接続する機能も搭載予定との情報

Wi-Fi 6のねらいは?

最後になりますが、Wi-Fi 6のねらいは何でしょうか?

Wi-Fi 6は、無線LAN端末が多数ある環境でスループット(体感スピード)を改善する(最低4倍)ことができます。その特長を活かした、利便性の改善が期待される既存の領域である「スタジアム」、「駅」、「空港」、「教育現場」や、IoTで「工場」や「倉庫」などでの普及がねらいと言われています。

私自身も、空港などのフリーのWi-Fiスポットで無線LANを使おうとすると、そのパフォーマンスにがっかりすることもあるのですが、新しい規格のWi-Fi 6には大いに期待できますね。
人がたくさん集まる公共の場においても、様々な情報を共有したり、動画をみたり、勉強したりと無線LANの環境はもっと快適になってほしいと思います。

Alcatel-Lucent OmniAccess WLAN 【無線LAN】

次世代スケーラブル無線LANソリューション

Alcatel-Lucent OmniAccess WLANは、点在する無線アクセスポイントを容易に一元管理する統合的管理機能と不正APの自動検出・無効化、各種ユーザ認証、ファイアウォール、暗号化などのセキュリティ機能により、これまでの無線LANに対する管理負荷とセキュリティ上の脅威を排除します。 企業、医療、学校などのさまざまなお客様に、安全な無線LAN環境を提供し新たなビジネスシーンを創造します。
また、BYODや802.11acデバイスへの対応など、将来の投資を保護する無線ネットワークの設計が可能です。

OmniAccess WLANの最新、無線アクセスポイントの製品販売も、もう間もなくです。最新Wi-Fi 6対応の無線LANアクセスポイント製品も発表されましたら、ホームページに随時情報を掲載していきます。


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