AI-OCRについて

AI-OCRを業務利用してみた

皆さんご覧のアクシオWebページにおいて、6月以降のページビュートップは AI-OCR DX Suite です!
今回は、この DX Suite を実際の業務に利用してみてのレポートとなります。また、6月末に新機能としてリリースされた Multi Form(非定型帳票対応)についても動画にて紹介します。

アンケート集計に利用してみた

今回は、セミナーで収集した手書きのアンケート集計に利用してみました。

図-1が利用したアンケート用紙で、コメント欄よりも
チェックボックスが多いアンケート内容になっています。
図-2の青い範囲がDX Suite で定義した読取り箇所となります。会社名、氏名やコメント欄の文字読取は
12ヶ所、
チェックボックスは40ヶ所にOCR設定を行いました。

コメントのOCRが非常に便利

これまで手入力していたコメント文ですが、DX Suite では下図のように、非常に高い読取率でOCRを行えました。
これによりチェックボックスも含めて、これまでの1/5の作業時間でアンケート集計を完了することができました。

しかし、100%誤読しないわけではありません。例えば、WinActorとOnRPA®において、“c”を“e”、“n”を“u”など、特徴点の少ないアルファベットを誤読していたり、枠外に記載された文字や挿入文字には対応できません。
前者に対しては、製品名の誤読ですのでAI学習により読取精度は向上するものと思いますが、後者に対しては、記入時の注意やコメント欄を大きくするなど、OCRに対応した帳票作成が必要になります。

単純なエントリ作業に疲れてしまう

それぞれの画像の下に表示されたOCR結果の確認がエントリ作業です。特に今回のアンケートではチェックボックスが多く、“1”と“0”を判断するエントリ作業を40回繰り返す必要がありました。この確認は単純作業のため、数百枚のアンケートの処理には疲れてしまうのが本音です。

これは便利!一括エントリ

ここで活躍するのが、一括エントリ機能です。一括エントリでは、チェックボックスやブランクの画像を一覧に拡大表示され、最大60個の画像をまとめて確認(エントリ)することが可能です。

今回のアンケートでは、下記の通り“0”と判断した
チェックボックスが32ヶ所、“1”と判断が8ヶ所、空白が9ヶ所あり、これら49ヶ所を一括エントリすることができました。残りを通常エントリしますが、今回の場合では会社名、
氏名とコメント欄の3ヶ所の確認のみとなり、エントリ作業が短時間で完了することができました。
読取精度の良さばかりが目立つ製品ですが、運用面での隠れた便利機能だと言えます。

『AI-OCR DX Suite で手書き帳票をデジタル化④ ~一括エントリ編~』


Multi Form(非定型帳票機能)とは?

6月末から、 Multi Formオプションが利用できるようになりました。現状では、請求書、領収書、レシート、給与支払報告書、住民票に対応します。

Multi Formを利用すれば、どこを読み取るのかなどの読取範囲設定が不要となるため、帳票の種類が多いユーザにとっては非常に便利な機能と言えます。 しかし、帳票設定が不要となる反面、自由度はなくなります。例えば、住所や企業名と社判の印影が重なる場合、通常の定型帳票では画像補正設定から赤色(印影)にフィルタをかけて除去したり、読み飛ばし設定をすることが可能ですが、非定型帳票オプションではこれらの設定ができません。 そもそも帳票種が多くて設定対応できない場合に利用する機能なので、設定の自由度よりも自動化を優先した機能と言えます。

先ずは、動画をご覧ください。

『AI-OCR DX Suite で請求書をデジタル化 ~読取範囲の指定が不要!非定型帳票~』


このように、特定の読取内容に限定されますが、読取範囲の設定などの事前準備不要で帳票画像をアップロードするだけでOCRできます。
請求書、領収書、レシート、給与支払報告書と住民票に対応するので、読み取ったCSVデータをRPAにより各システムへ自動投入できれば、経理・人事における業務自動化に大きなインパクトがあると感じます。

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