RPAについて

第1回WinActorラウンジに参加しました

WinActorの導入企業を中心とした、初のユーザ会のWinActorラウンジがANAインターコンチネンタルホテル(港区)で7月18日(水)に開催されました。WinActorの販売パートナーであるアクシオも出展し、サブルーム講演とブース展示を行いました。 WinActorのユーザ企業も延べ1,200社を超え、「今後の展望を知りたい」、「他社ユーザと課題の共有をしたい」、「他社の活用状況など知りたい」という導入ユーザの声がきっかけで、第1回WinActorラウンジの開催に至ったようです。

基調講演

第4次産業革命の本質と未来展望 ~AI・IoT等のテクノロジーで変わるこれからのビジネスと働き方~
竹中 平蔵 氏

講演では、時代は“第4次産業革命“であり、囲碁の世界のDeepLearningを駆使したマシンの話や、税関における顔認証システムが入国審査を行う話などが具体的な利用例として説明されました。AI、IoT、ロボット、ビッグデータ、シェアリングエコノミーというバズワードが共通認識に変わって国の施策も様々な形で進行している状況が理解でき、本講演を聴講して「これからは冗談ではなく本当に革命的な変化が起きるんだな」と実感しました。

KeyNote

AI・ロボティクスによるITシステムの変革
~RPA今後の展望 & WinActor のロードマップ(コンセプト、機能/性能、拡張性/連携性)~

NTTアドバンステクノロジ株式会社

WinActorの誕生から実施効果とロードマップやITシステム改変に関する講演でした。実施効果の検討では、複数のロボットで実現させるも全ては自動化されず、人手による対応が残るのも事実との事でした。ロードマップでは、外国語対応やユーザビリティの向上等を図るようで、Javaオブジェクト認識(自動記録)や画像認識(画像マッチング)向上が挙げられていたので、シナリオ作成時の効果に期待します。ITシステム変革では、RPAによる業務効率化やチャットボット、ビッグデータ解析等でAI技術との連携が重要であると実感しました。

戦略ロードマップ

NTTDATAとしての今後の取り組み
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ

今後、3~10年の間に大きなインパクトを与えるために重要課題と革新技術の抽出を行うという内容で、AI中心の講演でした。AI適用領域は、今後は推論・思考(意思や行動)による画像認識、知覚・制御(多量インプット)による自動運転技術、知識提供発展(ディープラーニング)による新薬開発などが注目されるそうです。注意すべきAI導入検討の課題としては、目的なしにAI導入検討を開始してしまうケースやデータの品質などが挙げられ、AIを適材適所で使うこと、人間とAIの違いを把握することなどが重要なポイントでした。講演者の「RPAから始める現実的なAI活用」の一言が、AI導入のきっかけという言葉に納得しました。

パネルディスカッション

働き方改革×RPAの取り組み事例
みずほ情報総研株式会社
株式会社セディナ
株式会社メタルワン

各社のWinActor導入のきっかけから導入後における利用促進やシナリオの品質向上の活動、今後のRPAに対する期待などについてのディスカッションでした。 WinActorを選択した判断基準としては、日本語対応とシナリオ作成の専門部門を準備することなく、業務担当による対応が可能であることなど業務担当部門をベースとした検討理由が目立ちました。導入後には、RPAの動作を現場に見せることで、「他の業務にも利用できるのでは」などの発想を持たせて、業務担当者の意見から横展開を行ってRPAの利用を促進していました。
ディスカッションではAs-is、To-beフォームを用意し、各業務を紙に落とし込んでシナリオ作成を行ったことで、業務の再確認やムダの排除が実施できたなどの副産物としての効果も報告されました。さらに、社内ロボコンやRPAの情報交換を定期的に行うラボを開催するなど、導入後のWinAcotrの活用や品質向上を目指した活動の紹介が興味深かったです。RPAの導入はこの1年で急激に進んだもので、各社手探り状態で対応していることが良く分かりました。今後、AIとの連携などRPAに対する期待は大きいですが、IT統制時にマクロの利用禁止となった経験などから、今後はロボットの統制やアクセス権管理の必要性が課題になると感じました。

WinActor × WinDirectorの活用事例

ヤマトシステム開発株式会社

クロネコで有名なヤマトグループにおいて、ロボットによる自動化を全国展開していく経過の話で、講演者の印象的な言葉が「RPA任せにしない」でした。基幹業務や重要なチェックに関しては必ず人が注意を持って実施するルールで、ヤマトでは業務の適材適所のWinActorの活用とシナリオの集約化が行われ、とても合理的にRPAが利用されていることが理解できました。また、24時間物流を支えるサポートセンターの運営にもWinActorによる監視サポートを展開しているとのことで、運用体制もしっかり準備としているところはさすがと感心しました。シナリオが増えてきた際の課題に対しても、いち早くWinDirectorの導入を決定し、まさに先駆者としてWinActorを活用している講演は参考になりました。

満員御礼(サブルーム講演)

「“OnRPA™”でRPAの導入課題を解決!」と題し、アクシオのロボット研究開発部よりOnRPA™についての講演を実施しました。朝の10時からサブルームで開催された講演は、用意された150席では足りず立ち見のお客様がでるほどの満員御礼でした。予想外にお客様の関心度の高いテーマであったことに少し驚きを感じました。

ブースのデモ展示

朝9時30分の開場から、アクシオの展示ブースはお客様にたくさん訪問いただき、閉会前には用意したパンフレットも無くなってしまうほどの盛況でした。実際にOnRPA™を動作させるところを実演したり、WinActorのPC環境を統合化する筐体の「リモートPCアレイ」の実機を展示し説明させていただきました。また、シナリオ作成PCと実行PCの解像度の問題や導入時のライセンスコストを課題とされるお客様が多いことも把握できました。

最後に

お客様とは様々意見交換させていただきましたが、やはり、プレスリリースしたばかりの「OnRPA™」と「RPAonRPA」なので、「これはどういったもの?」や「どこにWinActorが入るの?」などWinActorとの関連性をご説明するケースが多かったなという印象です。メンバーからソリューションの狙いをご説明すると多くのお客様から共感をいただくことができ、本当に役立つソリューションとしてこれから喜んでいただけるのだなと実感しました。

第1回WinActorラウンジのアクシオブースに多数のお客様のご訪問をいただき、
誠にありがとうございました。

コラム内のこの場を借りまして、あらためまして御礼申し上げます。


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    “働き方改革アプライアンス”
 

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