AI-OCRxRPAによる業務自動化を全国42拠点に展開し
年間1,000時間の削減と入力ミスゼロを実現
これを支えたIT戦略チームの地道な活動とOnRPA

国内最大級の鋼管専門商社として、多種多様な鋼管・配管機材を取り扱い、顧客のニーズに応じた加工や在庫販売なども手がけ、自動車、造船、プラントなど幅広い産業に最適なソリューションを提供する住商メタルワン鋼管株式会社。DX Suite(AI-OCR)と2つのRPAの採用により業務自動化を推進して、ミルシート(鋼材検査証明書)管理業務において年間約1,000時間の削減と入力ミスを100%低減しました。これを支えたのは、IT戦略チームの地道な活動とOnRPAによる全国42拠点から利用できるRPA環境によるものでした。AI-OCR、RPAの導入を担当された管理本部 システムグループ IT戦略チームの皆様に伺いました。
CELFとMS PADの2つのRPAを採用
管理本部 システムグループ IT戦略チームでは、全社のITインフラ、情報共有基盤、全社システム導入、セキュリティ対策やヘルプデスク業務を担当されており、2021年にRPAを導入して業務プロセスの自動化を推進してきました。RPAは、サポートやライセンスコストを重要視してCELFとMicrosoft Power Automate Desktop(MS PAD)を導入。売上計上や在庫管理業務などの基幹システムへのデータ連携や自動実行したい日次業務などに対してCELFを適用し、基幹システム連携を行わない個人業務用途としてMS PADを利用することとしました。
社内の市民開発を推進
RPAでは、社内での市民開発による運用を目指して各拠点において研修や勉強会を継続して開催しました。当初は東京本社以外の拠点に対してはリモートでのサポートを実施していましたが、講師の操作についていけない受講者の把握が困難なこともあり、他の業務との調整も行いながら現状では対面での研修を中心に対応しています。また、RPAの利用環境としては拠点にもロボPC(RPAをインストールしたPC)を配置していますが、ロケーションフリーでの利用とタスクスケジュール実行用に本社のサーバールームに設置したCELFロボPCに全国42拠点からリモート接続して利用できる環境としました。
シナリオエラー頻発のトラブル
ところがCELF導入直後から、リモート実行する際にシナリオエラーが頻繁に発生してしまうトラブルに見舞われました。これは、シナリオ開発のPCと実行するPCの解像度の不一致が主な原因でしたが、外付けモニターの解像度も影響するためPCとモニターを調達する際には、解像度を統一する必要がありその選定に苦労することになりました。また、担当者によっては、PCの表示倍率が125%や150%など異なる場合もあり、これも同様にシナリオエラーとなるため表示倍率に合わせて画面ショットを取り直す必要もありました。さらに、リモート接続するロボPCの利用では、Outlookのリソース予約で管理していましたが、これには拘束力がないためルールが守られない場合もあり、シナリオ実行中のロボPCに他者が接続してしまうことによるエラーも課題になりました。
OnRPA(RPA専用リモート実行ツール)
OnRPAでトラブル解消
これらのトラブルに対して、DX Suiteの導入をサポートしていたアクシオから紹介されたOnRPAで解決できると判断しました。OnRPAでは、空いているロボPCへのRDP接続のみが許可されるため、リモート接続の競合が排除され、解像度調整機能により解像度や表示倍率不一致によるシナリオエラーも解消できることを動作検証により確認しました。また、電源OFFのロボPCも一目で判断できるため、ロボPCの管理業務の効率化にも寄与しています。

全拠点の350名が、月50万リクエスト利用するAI-OCR
2024年にDX Suiteを導入した際、業務効率化がなかなか進まないことに課題感を持っていた経営陣が積極的な参加を促したことにより、アクシオのハンズオン研修には200名以上が参加し、DX Suiteが社内認知される大きなキッカケになったと感じます。その後も電子帳簿保存法を考慮した勉強会やRPA連携、活用例の説明会を継続することで利用者数が一気に増加しました。当初はさまざまな帳票に対する問合せに苦労しましたが、アクシオからのナレッジ提供と迅速なサポートは大変助かりました。これらの地道な活動により、2025年末時点でDX Suiteのアクティブユーザー数は350名以上となり、月50万リクエスト*を超えるほど全社的に活用されるツールになっています。一例として挙げると、これまで手作業で行っていたミルシート管理業務では、年間約1,000時間の削減と入力ミス率の100%低減を実現しました。
*リクエスト数:AI-OCRにおける読取箇所数
AI活用も含めて勉強会を継続
AI-OCRxRPAは、社内認知され市民開発の流れも構築できました。今後はさらなるAIの活用も含めて、この流れを継続させるために自立的に開発・運用できる人材の育成を目的に、各拠点での勉強会の開催を継続していきます。
お客様プロフィール

- 会社名
- 住商メタルワン鋼管株式会社
- 所在地
- 〒100-0005
東京都千代⽥区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル5階 - 設立
- 2019年4月1日
- 資本金
- 13億円(住友商事株式会社50%、株式会社メタルワン50%)
- 従業員数
- 818名(2025年4月1日時点)
- 売上規模
- 約2,000億円
- ホームページ
- https://www.mosctp.co.jp/
- 御担当者様
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住商メタルワン鋼管株式会社
管理本部 システムグループ
IT戦略チームリーダー
吉﨑 純 氏
住商メタルワン鋼管株式会社
管理本部 システムグループ
IT戦略チーム
岩下 あゆ 氏
住商メタルワン鋼管株式会社
管理本部 システムグループ
IT戦略チーム
鈴木 花波 氏
- *「OnRPA」は、株式会社アクシオの登録商標です。
- *「DX Suite」は、AI inside 株式会社の登録商標です。
- *「CELF」は、SCSK株式会社の登録商標です。
- *掲載内容は2026年1月時点の情報です。
- *記載されている内容は予告なしに変更される場合があります。
- *掲載の社名、製品名は一般に各社の商標、登録商標です。


