【芥川しおりが行く!】 『2025 TRON Symposium』レポート

イベントレポート

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みなさん、こんしお〜!
アクシオ公式VTuber【芥川しおり(あくたがわしおり)】です!

2025年12月10日(水)〜12日(金)渋谷PARCO DGビル18階にある『Dragon Gate』にて【TRONSHOW】が開催されました。
今回のテーマにもある「AI」というキーワードが飛び交う熱気あふれる会場から、私が注目したセッションや展示の様子をレポートします。

目次

  1. 「TRONプロジェクト」とは?
  2. 会場について
  3. 基調講演「TRON × AI 2」
  4. ほこナビ ~自治体との連携と歩行空間ネットワークデータの活用~
  5. アクシオ出展ブース
  6. 最後に

「TRONプロジェクト」とは?

TRONプロジェクトは、1984年に発足した産学共同のコンピュータ・アーキテクチャの開発プロジェクトです。坂村健(東京大学名誉教授)をプロジェクトリーダーとし、組込みシステム向けのリアルタイムOSからIoTネットワークまで、様々なコンピュータ分野の開発を進めています。

TRONプロジェクトの成果は、自動車のエンジン制御、デジタルカメラや携帯電話などの情報家電といった民生分野の製品から、工場内の機械制御といった産業分野まで、さまざまな分野の組込みシステムに世界中で幅広く利用されています。

参照URL:https://www.tron.org/ja/tron-project/

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TRONプロジェクトでは仕様やソースコードをオープンにするだけではなく、ITU-TやISOなどの国際標準化団体に積極的に標準仕様を提案し、基盤技術の国際標準化に貢献しているそうです!
OSから社会インフラまで、さまざまな分野の組込みシステムに世界中で幅広く利用されています。

会場について

「TRONSHOW」の会場は昨年と同じく、渋谷の中心地・渋谷PARCO DGビル18階にある『Dragon Gate』で開催されました。セッション会場では、最新のスクリーンや音響設備を活用した講演が行われ、展示会場では主催者と出展社による最新テクノロジーを展示しておりました。

基調講演「TRON × AI 2」

登壇者:坂村 健 氏(東京大学名誉教授、IEEE Life Fellow)

これまでのAIといえば、クラウド上で動くチャットボットのようなイメージが強かったかもしれません。でも、TRONプロジェクトが描く未来は少し違います。

坂村健先生(TRONプロジェクトリーダー)のお話で特に印象的だったのが、「Ambient AI」*という言葉です。

Ambient AI:各フェーズでプロンプトされなくても自然に溶け込み、能動的に行動する人工知能を指す。

 AIが遠いサーバーの中だけでなく、私たちの身の回りのあらゆるモノ(IoT機器)に入り込んでいき、ネットに繋がっていなくても、目の前のデバイスが賢く判断してくれる。

つまり、私たちの生活を「静かに、でも力強く支えてくれる」存在になるということです。

これを実現するために、TRONのOS(RTOS)も「Small & Quick(小さく、素早く)」を合言葉に、省電力化やセキュリティ強化、そして最新のAIチップ(NPU)との連携を進めているそうです。

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TRONプロジェクトの大きなテーマとして『AIに「本能」を持たせる』ということが挙げられていました。
システム自体が直感的に危険を回避する仕組みを設計してくれるなんてエンジニアにとっては助かりますね。

ほこナビ ~自治体との連携と歩行空間ネットワークデータの活用~

登壇者:

坂村 健 氏(東京大学名誉教授、IEEE Life Fellow)

山田 加奈子 氏(東京都北区 区長)

鈴木 祥弘 氏(国土交通省 総合政策局総務課(併)政策統括官付(併)大臣官房交通需要推計室 政策企画官)

高橋 識光 氏(株式会社パスコ 代表取締役社長)

ほこナビ」とは?

歩行空間ナビ・プロジェクト、通称「ほこナビ」。
歩行空間における段差などのバリア情報やバリアフリー施設の情報など、歩行空間を利用する人・ロボットの様々なニーズに対応する各種データのオープンデータ化を推進し、段差を避けた経路検索・案内やバリアフリー施設情報提供等の多様なサービスを通して、誰もが自律的に安心して移動できる包摂社会の実現に取り組んでいます。

参照URL:https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/soukou/sogoseisaku_soukou_mn_000002.html

ここが課題!

道路や建物の状況は日々変わります。バリアフリー情報(段差やエレベーターの位置など)を地図に反映し続けるのは、コストも手間も非常にかかります。

解決策は?

そこで提案されたのが、【「ボランティア + 行政 + 生成AI」の連携プレー】。

歩行空間ナビゲーションデータプラットフォーム(ほこナビDP)を開設し、

歩行空間におけるバリア情報やバリアフリー施設に関するデータ収集をボランティア、行政、国そして生成AIを利用して常に整備する体制となりました。

誰でも情報を整備・管理・更新出来るようにすることで鮮度の高いデータをオープンデータとして公開していくことを目指しているとのことです。

歩行空間ナビゲーションデータプラットフォーム(ほこナビDP)はこちら

https://www.hokonavi.go.jp

高齢化率が高く介護施設も多い東京都北区では、INIAD(東洋大学情報連携学部)と連携して「街全体のスマート化」を進めているとのこと。

「誰もが自律的に、安心して移動できる包括的(インクルーシブ)な社会」を目指すこのプロジェクト。技術が人の優しさを支える、素晴らしい取り組みだと感じました。

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他にも「公共交通オープンデータチャレンジ2025*」と連携して「都営大江戸線駅」構内に歩行空間ネットワークデータも新たに整備して公開されているとのこと。
今後のバリアフリー化になくてはならないプロジェクトですよね。

公共交通オープンデータチャレンジ2025:公共交通オープンデータを活用した、オープン・イノベーションのための、アプリケーション・コンテスト。

参照URL:https://challenge2025.odpt.org/

アクシオ出展ブース

アクシオの今年の出展テーマは “次世代Wireless” 。次世代無線LANソリューション「OmniAccess Stellar AP」シリーズはあらゆる業界のお客様に対してご提案が可能であり、利用用途に応じた豊富なアクセスポイントのラインナップをご用意しています。

無線LANインフラを長く構築してきたアクシオだからこそ、お客様の無線LAN環境のニーズの多様性に合わせたご提案が可能です。

オープン性を重視したStellar APは、Wi-Fi機能に特化しているだけでなくBIZ/Zigbee radioも内蔵され、あらゆるIoTデバイスにアプリケーション連携が可能です。RESTful APIでIoT環境に対して柔軟なカスタマイズが可能です。

「Alcatel-Lucent OmniAccess Stellar」の詳細はこちら

また、今回は無線AP『OmniAccess Stellar AP 1511』へのリプレース、そして弊社アクシオにとって新たな試みとなった無線LAN コントローラのクラウド化といったネットワークインフラ更新事例もご紹介させていただきました。

鎌倉女学院中学校高等学校様 導入事例記事はこちら

最後に

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今回のTRON Symposiumを通じて感じたのは、「AIはもう『魔法』ではなく『社会のインフラ』になりつつある」ということです。
OSという普段我々からは見えない部分から、街づくりという大きな部分まで、我々の生活がAIとオープンデータによってアップデートされようとしています。
私たちアクシオも、こうした時代の変化に柔軟に対応し、皆様のお役に立てる情報やソリューションをお届けしなければ!と将来に向けて決意を新たにしました。
今後のTRONプロジェクトの動きにも目が離せませんね!

以上、芥川しおりの『2025 TRON Symposium』レポートでした!
それでは、おつしお〜♪

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