第5回 SaaS時代のIDライフサイクル管理
分断されたID管理が招くリスク
それを解決するたった2つの仕組み
技術者ブログ

本連載(全6回)では、SaaS時代におけるIDライフサイクル管理の課題と解決策を体系的に解説します。
入社・異動・退職の自動化を実現するうえで、人事システムとの連携は欠かせないポイントです。
特に「属性マッピング」と「シミュレーション」の2つの仕組みが、ID管理の分断を解消するカギを握っています。
本記事では、アクシオが考える「人事連動型ライフサイクル管理」の設計ポイントをわかりやすく解説します。
属性マッピングとは?
属性マッピングとは、人事システムの属性情報(部署・役職・雇用区分など)をもとに、ID管理システム側で自動的に権限を割り当てる仕組みです。
これにより、【同じ役職や所属の社員】に【同じルール】で【一貫した権限】が【自動付与】される、という状態が実現され、権限管理の統制が明確になります。
正確な権限付与を実現するルール設計
手動での権限設定は、どうしてもばらつきが発生しがち….。
しかし、属性マッピングによる自動付与を用いると、その懸念も払拭できます。
たとえばKeyspiderでは、あらかじめ定義したルールに沿って、各社員に最適な権限を自動で割り当てます。
これにより、監査で求められる「一貫性」と「説明可能性」を同時に確保できます。
ただし、最適な権限を割り当てるためにはルール決めの精度が重要になります。業務や組織構造に即したルールを、丁寧に定義しておくことが必要です。
シミュレーション機能で”見えない変更”を事前に検証
仕組みを作っていく中でもう一つ重要なポイントは、シミュレーション機能です。
これは、権限変更を反映する前に、どんな変更が起こるのかを事前に確認できる仕組みです。
Keyspiderのシミュレーション機能では、人事発令前の段階で
- 追加される権限
- 削除される権限
- 影響範囲
を可視化し、誤った権限付与を防止します。
これにより、業務停止や監査指摘といったリスクを未然に回避できます。
分断を塞ぐ仕組みとしての価値
- 人事システム連動
- 属性マッピング
- シミュレーション機能
この3つを組み合わせることで、これまでSaaSごとにバラバラだったID管理をひとつに統合できます。
アクシオでは、これを「人事発令を中心としたIDガバナンスの再構築」と位置づけ、
・属人運用からの脱却
・内部統制の持続的強化 を支援しています。
押さえておきたいポイント
- 属性マッピングにより、人事属性と権限の整合性を自動的に担保する
- シミュレーションで変更の影響を事前に把握し、リスクを回避する
- 人事連動を基盤としたIDガバナンスで、監査対応を効率化する
次回予告
次回はいよいよ最終回。
属人運用からの脱却をテーマに、標準化と引継ぎ設計のポイントを解説します。
内部統制を持続的に機能させるための“運用設計の最終形”を紹介します。
関連ソリューション

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