プレスリリース

かもめエンジニアリング株式会社の株式取得に関するお知らせ

2022年2月10日
株式会社アクシオ
かもめエンジニアリング株式会社

株式会社アクシオ(以下「アクシオ」といいます。)は、2022年2月10日開催の同社取締役会において、かもめエンジニアリング株式会社(以下「かもめエンジニアリング」といいます。)の発行済株式の 100%を取得することに関して決議しましたので、お知らせいたします。また、かもめエンジニアリングは、昭和電線ホールディングス株式会社の非連結子会社となります。

1.株式取得の背景
 かもめエンジニアリングは認証基盤の専門集団として、ユーザー認証プロトコルRADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)を活用したシステム構築から、オープンソースによる開発を中心としたクラウドサービスを展開してきました。2008年創業と歴史は浅いながらも、同社が提供するサービスは顧客からの高い信頼と評価を得ております。
 一方アクシオは、オンプレミス型によるアイデンティティ管理(以下「ID管理」といいます。)システムやSSO(Single Sign On)システムの構築を強みに、企業や大学、公共機関などへの認証基盤に関するコンサルティングやシステム構築、運用支援を行ってまいりましたが、近年需要が高まるクラウドサービスに対するアプローチが課題となっておりました。
 そのような背景にあって、今後市場の拡大が見込まれるゼロトラスト事業に向けたクラウドサービス強化のために、アクシオがかもめエンジニアリングの全株式を取得して完全子会社とすることにいたしました。

2.株式取得後のゼロトラスト事業展開
 現在、企業のITシステムのクラウド移行が進むとともに、働き方改革やテレワーク推進に伴い、「いつでも、どこからでも」業務が遂行できるシステム環境が必要になっています。そのため、社内外に係わらずシステム利用時における認証や利用者のID管理は、ビジネスの安全性を担保する上でもこれまで以上に重要性が高まっております。企業や官公庁では、「ゼロトラストセキュリティ」※と呼ばれる、システムを安全に利用するためのセキュリティ対策の統合的な再構築やサービス展開が検討されており、今後もこの領域における市場は拡大していくと予想されています。これに対してアクシオは、2021年11月4日に公表した昭和電線グループ中期経営計画「Change & Growth SWCC 2026」の成長戦略として、ゼロトラスト事業の展開を掲げ、クラウド上での認証およびID管理の技術力やサービス提供を必要不可欠とするビジネスモデルの確立に向けた取り組みを着実に進めております。
 このビジネスモデルによって、アクシオは、2026年度のゼロトラスト事業を含む認証セキュリティサービスに関する売上高68億円(2020年度売上高の約20倍)を目指してまいります。

【アクシオのゼロトラスト事業のビジネスモデル】

① クラウド ID管理サービス
 アクシオが強みを持つID管理システムを、従来のオンプレミス型からクラウド上でもサービス提供してまいります。これを実現するため2021年4月1日に、クラウドID管理サービスを提供するスタートアップのKeyspider株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 寺田 雄一)と資本・業務提携を行いました。

② SSO & クラウドサービス接続
 利用者側の利便性を高めるためのクラウド上でのSSOサービス提供を、今回のかもめエンジニアリングの子会社化により実現することで、企業や官公庁での「ゼロトラストセキュリティ」対策をトータルでサポートしてまいります。

※「ゼロトラストセキュリティ」は「全てを信用しない」理念に基づく考え方で、信用評価はリソース利用に対し「個別に確認すること」が重要とされます。ゼロトラストの仕組みを作り上げる上で最も重要なことは、「信頼できるものにしか、実行許可を与えない」、「安全と認められたアクセスにのみアクセス権限を付与する」という、セキュリティ製品導入では解決できない、利用者のアイデンティティ管理と設計にあります。

以上

かもめエンジニアリング株式会社の株式取得に関するお知らせ(PDF)

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